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El día de todos los santos(全聖人の日)

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11月1、2日はボリビアでは「全聖人の日」です。
これは言ってみれば日本のお盆のようなもので、11月1日の夜に故人の霊が地上に戻ってくると信じられており、2日は家族が皆集まり故人を偲びます。
11月2日は祝日なので、僕もいつも買い物をしている近所の商店のご家族にパタカマヤ市内の共同墓地に連れて行ってもらい、彼らと一緒に一連の儀式を見させてもらいました。
このご家族の中には昨年亡くなられた方がいたので、今回は特にその方を偲んでのお墓参りでした。
お墓に花や食べ物等を供える点は日本もボリビアも同じでしたが、ボリビア流で特徴的なのは共同墓地の周囲に家族毎にテントのようなブースを設け、そこに昨年中に亡くなった方の写真を飾り、さらに大量のパンや故人の好きだった食べ物や飲み物を供えていることです。
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パンは基本的に各家庭で手作りなのですが、面白いのがその形。
馬、人、はしご、太陽、月等、かわいらしい形のパンがたくさん供えられていました。
これらは各家庭の趣味で作られているわけではなく、それぞれにちゃんと意味があるようです。
例えば、はしごは天へ昇るための階段、馬は少しでも早く天に昇るため、太陽、月はそのまま天を表します。
人についてですが、僕が一緒に居させてもらったこのご家庭の故人は踊りが好きだったそうなので、踊り手を象った人型のパンが供えられていました。
なるほど・・・ですね。

さて、でも何故パンなの?と僕は疑問に思いました。

共同墓地には溢れかえる程の人が町中から集まっており、僕も歩いている際に何度も声をかけられました。
その中で、ある友人が彼の家庭のお墓に供えてあったパンを僕にくれました。
僕は何も知らずに “Gracias” と言ってそれを受け取りましたが、これには意味があったんです。
墓地にいた人たちは皆、各家庭のお墓に行ってお祈りをし、その後その家庭からお供え物のパンや果物、ビール等を受け取っていました。
後で分かったのですが、お供え物を祈ってくれた方に渡すことで、その方を通して遺族が故人にお供え物を手渡している、という意味が込められているそうです。
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「ボリビア版ハロウィーンだよ」とある方が教えてくれました。
確かに、子供たちもお祈りの文句を唱えてパン集めに必死になっていました。
知り合いであろうが、そうでなかろうが関係ありません。
皆さん各家庭を回ってひたすら祈り、ひたすらお供え物をもらいます。
人によってはお供え物でパンパンに膨れ上がった袋をサンタクロースのように担いで歩いていました。
あのパン、どうやって消費するんだろう・・・
どう考えても全て食べ切るにはかなりの日数かかります。
だから日持ちするように「パン」なんだそうです。
これまた、なるほど・・・ですね。
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少し前のことでしたが、僕にとって大切な方が一人亡くなりました。
ときに本当の息子のように僕のことを気遣い、かわいがって下さった方です。
しばらく前から体調を崩され、入退院を繰り返していらっしゃったのですが、ボリビアに来てから一度も手紙を書いていなかったので、ある週末に首都に行ったときにこちらの様子が分かる写真と共にポストカードをその方にお送りしました。

それからたった30分後・・・
ネットカフェでメールをチェックしていたときに訃報を目にしました。
目を疑いました。

辛い闘病生活の中で少しでも気を紛らわせることができればと思い、写真の裏にもメッセージを追記し、喜んでいただけることを願いながら投函しました。
10日もすれば手元に届くだろう・・・
でも、遅すぎました・・・ごめんなさい。

その後、その方が8月にうちの家族宛てに送ってくださった手紙のコピーを受け取りました。

・・・拓也さんのブログ昨夜中に全部読みました・・・
(父親がプリントアウトして手渡していたとのこと)

・・・この封筒は昔よく利用した “エア・インディア”のものです。中に入るとプーンとカレーの匂いがしたものです・・・
(働いていらっしゃった頃の海外出張の話、いつも楽しく聞かせていただいていました)

・・・2年後お会いした時、色々たのしい話を楽しみにしております・・・

僕からはボリビアから一通の便りも送っていなかったのに、この方は病床にあったにも関わらず僕のことを気にかけ手紙を下さっていたんです。
一文字一文字を眺めていると、この文字にボールペンのインクを通して息を吹き込み、生きたメッセージを僕に残した方が、もう既にこの地上にはいらっしゃらないことが信じられません。


故人を偲ぶこの「全聖人の日」に、僕はこの方をはじめ、亡き祖父母や友人等を思い出していました。
同時に今生かされていることが決して当たり前ではないこと、そしてそれに対する感謝の念も抱きました。

「失って初めてその大切さに気付く・・・」ことにならないよう、大事な一人一人と共有できる「今」という一瞬を大切にしたいです。

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Comment

2009.11.05 Thu 18:12  |  痛みの中でも

タクくん・・・今回の記事はほんとに胸が痛みました。
私には共に泣く事しか出来ません。でもタクくん先日礼拝で
渡されたコピ-(礼拝で使われる部分のコピーでした。)にこうありました。
「高さも深さも今有るものものちにくるものもキリストの愛から私達を
引き離す事は出来ない」今哀しみのただなかにあっても私達には
そのような方がおられます。そして天に送られたその方にとっても
キリストは平和の君であり平安とやすらぎを約束しておられる方です。
悲しくてもタクくんにはやらなければならない事が容赦なく来るでしょう
イエスさまが共にいて・主の真実は大盾でありとりでである。・その
盾に守られながらタクくんが歩む事が出来ますように祈ります。
このようにタクくんにさせて頂くコメントも生きている事の幸いから
できるのだとつくづく思わされています。タクくん場は違っても
それぞれの所で主に歩ませて頂きましょう。
タク君の働きの上に主の深く豊かな祝福がございますように・・・・・・。

2009.11.05 Thu 20:27  |  管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • #

2009.11.13 Fri 14:18  |  

kiiko さん

コメントありがとうございます。
ブログに書かせていただいたこの方の生死から、僕は大事なことを教えていただいたと思います。
僕の好きなゴスペルの曲に "My life is in your hands" という歌がありますが本当にそう思います。
今度聴いてみて下さい。

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Author:taku0805
名前: TAKU
職業: 村落開発普及員
(青年海外協力隊)
出身地: 埼玉県
現在地: ボリビア
目的地: 神様におまかせ

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