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マカに関する活動 2

※09年9月23日の記事「マカに関する活動」の続きです。
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10月5日と13日の2回、任地パタカマヤから南に126キロのところにあるオルロという町から “MACBOL” という名の零細企業の社長さんをお招きし、パタカマヤのマカ栽培者との間で会合を持ちました。
以前の記事にも書いたように、パタカマヤにはマカを長年栽培してきた集落があるものの、良い市場へのアクセスがない、流通に関する知識がない、または高品質の種子の購入先を知らないといった問題を抱えているため、近年、農民はマカ栽培に対して否定的でやる気を失くしていたようです。
しかし、マカは凍結、強風、集中的な日照りといった厳しい気候条件下でも耐えられる非常に生命力の強い植物であり、また欧米諸国や日本等の先進国では健康志向の高まりと相まって需要が大きいことから分かるように利益率も非常に高いため、農業にはあまり適していないと言われる高地でも栽培できる重要な農産物でもあります。
こうした事実から、パタカマヤ産のマカと信頼できる市場を結ぶという目的のため、前述の “MACBOL” の社長さんをお招きするに至ったわけです。

ここに至るまでには当然いくつかの困難もありました。
会合を持つといっても、日本でのようにスムーズにはなかなかいきません。
例えば、こんな困難がありました。

① ボリビア時間
これはこちらで生活する上で必ず付きまとうことで、もはや殊更取り上げて言うことではないのですが、基本的に時間通りに物事は進みません。1時間くらいの遅れは「遅れ」ではないです。「時間厳守」の環境で育った日本人にとっては忍耐が試されます。もしかして誰も来ないのかな・・・と不安になることもしばしばです。というわけで、農村に行って会合やワークショップの機会を持つ日は、例えば午前中にそれらを予定していた場合、午後には予定は入れないようにしています。終わる時間が何時になるか分からないからです。

② ドタキャン
これも残念ながらよくあることです。市役所のカウンターパートに会合に来てくれるよう毎回頼んではいるのですが、結局一度も彼には来てもらえませんでした(その代わり別のカウンターパートには来てもらっています)。前日に電話をしてリマインドをしても、当日朝に市役所に行ってみると「他の予定が入ったからごめん」と言われることはしょっちゅうでした。予定を変更する場合は必ず前もって連絡してほしいと言ってもなかなかそうしてもらえません・・・
一番困るのは、会合を一緒に持つ予定の農民がドタキャンをする場合です。ひどい時には当日の朝、農民団体のリーダーに電話し、これからそちらに向かう旨伝えたのにも関わらず、到着してみたらそのリーダーは実は他の町に行っていて不在、他のメンバーは会合の存在を知らない、という最悪のケースもありました。他の町にいるならなぜそう言わないのか?・・・全く理解できませんでした。

③ 移動手段の確保
まさかこれがネックになるとは思ってもみませんでした。僕自身、移動手段は持っておらず、任地パタカマヤでは常に徒歩です。なので、徒歩では行けない農村へ移動する場合は、市役所に車を用意してもらう必要があります。これが本当に本当に本当に大変なんです・・・
まず、ボリビア時間が前提にあるので、「9時に出発できるように準備して」と言っても準備を始めるのが9時なので、その時点で遅れが生じます。また、市役所の財政事情が厳しいので、ガソリン代節約のためあまり遠出することには肯定的ではありません。使用できる車の台数にも限りがあります。ただ、何と言っても一番困るのが約束を忘れることです・・・メモを置いておいても、前日にリマインドしておいても、忘れるときは見事に忘れます。しびれを切らして自費でタクシーに乗ったことも何度かあります。一度完全に忘れられたことがあり、それでも「これから準備するから待ってくれ!」と言われ一時間半待った挙句、用意された車がゴミ収集車だったときには怒りを通り越してあきれました。
(以下写真にあるゴミ収集車で山間部を駆け抜けました。農民は何事だ?という顔でこちらを見ていましたが、ゴミ収集車から降りてきたのは日本人・・・もはやギャグです 笑)
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上に挙げたこと以外にも色々ありましたが、何はともあれ、“MACBOL” の社長さんにお越しいただき、農民と2回の会合を持てたことは本当に感謝なことでした。
2団体と会合を持ちましたが、そのうち一つの団体は早速 “MACBOL” から高品質の種子を購入し、種蒔きを始めることになりました(マカの種蒔き時期は9,10月)。
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もう一つの団体も再度自分たちの間で協議した上で種子の購入を検討するとのことで非常に前向きな反応をいただけました。
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“MACBOL” は8年目の会社とのことですが、今年に入ってアメリカ、カナダ、コロンビアから問い合わせがあり、サンプルの提供や実際にマカ商品を卸したこともあるそうです。
社長さんの願いは、ボリビア全土のマカ栽培者、栽培地を一つに結び、最終的には隣国ペルーに負けない高品質のマカを輸出することです。
しかし、元はと言えば、地理的に不利な条件下にあり概して貧しい高地の住民の活性化を目的として高地でも栽培が可能なマカに注力するようになったとのことで、非常に信頼のおけるビジネスをしています。
「2年後、君が帰った後に、日本の店頭でボリビア産のマカを目にできるようがんばるよ。決して夢では終わらないと思う。」
社長さんはそう語っていました。
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たまたま週末オルロに行き、夕食をどこで食べようかとレストランを探して歩いていたときに “MACBOL” の看板を目にし、そのまま勢いに任せて社長さんとの面会のアポを取り、パタカマヤの現状を説明し、こちらに来ていただく約束を取り付けることができました。

もし、あの日オルロに行っていなかったら・・・
もし、あのときあの通りを歩いていなかったら・・・
もし、あのとき躊躇して “MACBOL” の店の扉を叩かなかったら・・・

僕自身は一つ一つの出来事の裏にある不思議な導きを感じずにはおれません。

まだ “MACBOL” とパタカマヤの農民との関係は始まったばかりです。
しかし、たとえそれが小さな一歩であったとしても、これから困難や失敗が待ち受けていたとしても、まずは僕らが共にスタートを切れた事実に感謝しています。

ま、これからはこんな感じですね↓
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プロフィール

taku0805

Author:taku0805
名前: TAKU
職業: 村落開発普及員
(青年海外協力隊)
出身地: 埼玉県
現在地: ボリビア
目的地: 神様におまかせ

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